戯 幽(たわむれ かそけ)のオカルト覚書です。
ベナンダンティ。
インターネット上ではあまり情報が出なかったので、別のソースから考察をしましょう。
参考にした本はこちら。
…といいたいところなのですが、少し本格的過ぎてまだ読んでいません…。
もっとライトに読んだのはこちらです。
当時を生きる人々をゲーム攻略本のように解説している本です。
インターネットの情報で重視されていたのが「幻視」、「異端審問」でした。
加えてこの本では、「死者との交流」が挙げられています。
日本で死者と語る、というと真っ先に浮かべるのはイタコでしょう。イタコの方々は己に憑依させ、話をします。
ベナンダンティは同様に話をするのですが、憑依させずに直接会話をするようです。
憑依をせずに話をするタイプは、死者との対話だけではなく、精霊との交信を思わせます。ヨーロッパ圏ではキリスト教や錬金術の影響か、自然精霊と交流するいわゆるシャーマン的な文化がありません。
また、キリスト教では死者は直ちに天国・地獄、または煉獄に送られ、地上に縛り付けられているとは考えません。建前として。
そんなことを言われても、民衆としては死んだ人と話をしたいという欲求はやはりあったようです。その結果、ベナンダンティは死者と話す
能力を求められました。
この商売がうまくいくかどうかは今も昔も変わらないようで。先ほどの本によると年間1000万円近く荒稼ぎしている猛者もいたようです。
ベナンダンティのWikipediaに一つ気になる記述があったので、深堀りはその2もやってみます。